一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

学術発表に関する指針

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「学術論文および学術集会における発表に関する指針」

AYAがんの医療と支援のあり方研究会

学術論文および学術集会発表にあたっては、別途定める当研究会の「利益相反マネージメントに関する指針」および以下に定めるの「学術論文および学術集会における発表に関する指針」を遵守すること。

① 研究発表について
「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」(文部科学省・厚生労働省・経済産業省)などの国の示す医学研究に関する倫理指針を遵守すること。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kenkyujigyou/i-kenkyu/index.html

② 事例報告について
AYA 研の事例報告に対する同意取得ポリシー
AYA 研は、医療やそれにかかわる学術の質を向上させるためには、信頼関係に基づく患者さんと医療者の協働が重要と考えております。この同意取得ポリシーは、医療現場における個人情報に対する配慮の深化、事例当事者と事例報告者の情報共有・相互理解の促進を通じて、患者さんと医療者双方の利益に貢献すると考えます。

●AYA 研学術集会や AYA 研学会誌「AYA がんの医療と支援」に事例報告の発表を希望する場合には、報告対象となる患者さんあるいはその代諾者からの同意取得を必須とします。また、事例として学術的な報告を行うことについて、報告者が事例となる当事者との間で相互理解に到達するプロセスを確認するため、可能な限り、文書で同意を得ることが望ましいと考えます。

●具体的には、演題登録や論文投稿の際に、「本人(または代諾者)の同意が得られていますか?」というチェックボックスで同意の有無を確認いたします。「同意取得済み」のボックスに☑が入らないと演題登録や論文投稿が受け付けられません。なお、このチェックボックスで、同意取得に関する申告内容に相違ない旨を宣言いただきますが、AYA 研は同意の形式や同意文書自体の確認は行いません。

●文書同意の書式については、AYA 研で添付(*)のような様式をご用意しますが、ご施設で所定の説明同意文書があればそれを使用していただいて差し支えありません。

●受け付けられた演題抄録・発表スライド・投稿論文は、患者経験者も含む多職種の査読者が審査いたします。公表に先立ち、患者・関係者に関する情報の開示方法について懸念点がある場合、査読者から差し戻し、削除・修正を依頼することがあります。

(*)AYA 研事例報告ICF 案はこちら

更新日:2022年9月7日


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。