一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】「第7回 AYA研がんサポート研修会」をWeb開催いたしました

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  7. 【AYA研ブログ】「第7回 AYA研がんサポート研修会」をWeb開催いたしました

第7回AYA世代がんサポート研修会を、2023年4月16日(土曜日)にWeb開催いたしました。研修会の目的は、『AYA世代がん患者の支援ニーズに気づき、自分にできることを学び、支援の窓口を知る』です。対象は、医師、看護師、薬剤師、心理士、MSW PT/OT、ピアなどのAYA世代がん支援を実践している方や今後の支援に向けて知識を得たい方です。

今回もグループワークで一緒に悩み、語って、AYA世代の支援の実際を体感しましょう!と呼びかけました。定員40名のところ、看護師23名、医師5名、MSW4名、薬剤師3名、心理士2名、サバイバー2名、理学療法士1名の応募があり、1グループ5名×8グループの多職種で構成されました。

配信は、歴史ある兵庫県立がんセンターを拠点に行われ、この配信拠点が「オンライン研修あるある」事態に陥り、右往左往しながらのドキドキライブが開始されました。

午前は、アイスブレイク、ブレインストーミング、事前e-learningの質疑応答と無事に終了しました。この時間は、講義コンテンツを作成してくださった、各分野の著名な先生方が一堂にオンライン上に会し、対応してくださる貴重な時間となりました。

午後は、多職種協働支援の事例について、様々な専門家が集まり知恵を絞り、AYA世代がん患者への支援についてお互いを知り、考え、深める討議が展開されました。事例検討に当たり、事前準備の課題を提示し限られた時間で症例ポイントを絞って多職種で有意義な意見交換できるよう工夫し、各グループのファシリテーターさんのお陰で幅広い発表の成果が得られたと思います。

私は今回参加して、AYA世代のがんサポートは、それぞれの生き抜く力を様々な視点から考える過程が重要であり、それは「対話」から始まるということを学びました。それが「点」であるならば、それを、多職種によって「線」で繋がるよう支える人のピアサポートも大切にしていきたいと思いました。余談ではありますが、明石のお寿司は最高でした。

担当:AYA研教育・研修委員会委員 福地朋子
(大阪母子医療センター 看護部)


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。