一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】「第7回AYA研ゼミ」を開催いたしました

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第7回目のテーマは「AYA世代の就労支援」で、仕事と治療の両立支援ネット-ブリッジの岡田晃さんを講師にお迎えしました。今回は、AYA世代の就労支援の中でも大学生の就職活動にスポットを当て、今の就活の”お作法”や大学で行っているキャリア教育について詳しくお話しいただきました。また、仕事に関する困りごとを医療者が拾い上げて相談支援センターにつなぐこと、また、相談支援センターとハローワークが密につながることが患者さんのニーズに配慮した支援につながることを解説いただきました。その後のパネルディスカッションでは、治療による後遺症がある場合の就労支援について参加者から質問があり、活発な意見交換が行われました。

次回は8月22日(金)、テーマは「AYA世代のセクシャリティ」です。センシティブなテーマで、少し苦手意識を持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、専門家からお話が伺えるめったにない機会ですので、たくさんのご参加をお待ちしております!

担当:AYA研庶務委員
稲村直子(国立がん研究センター中央病院)

 


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。