一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】「第2回AYA研ゼミ」を開催いたしました

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2024年8月23日(金)に、第2回AYA研ゼミへ看護師、医師などの様々な職種から111名の方々にお申込みいただき、オンラインで開催されました。

第2回目のテーマは「がんと遺伝について」で、 藤田医科大学 先端ゲノム医療科 認定遺伝カウンセラーの浦川優作さんを講師にお迎えして、講演と質疑応答を行いました。

遺伝性腫瘍は若年での発症リスクが高く、AYA世代のがんとは切っても切り離せないトピックではありますが、専門的な知識が必要となるため、遺伝性腫瘍の理解や支援のための情報提供、対応が難しいと感じる方もいらっしゃるのではないかと思います。

講演では、がんと遺伝の基礎知識、遺伝性腫瘍とサーベイランスについてわかりやすくご解説いただき、遺伝カウンセリングでの実際の支援と支援のポイントについて事例を交えて説明いただきました。講演後のパネルディスカッションでは、参加者の皆さまからもたくさんの質問をいただき、盛況のうちに終了しました。様々な立場での遺伝性腫瘍に関連した悩み事を共有し、あらためて多職種で協働する大切さを学ぶことができました。

次回は、10月4日(金)、テーマは、「AYA世代のがん経験とアイデンティティ」です。

奮ってご参加いただけますと幸いです!

     担当:AYA研庶務委員会 委員長
稲村直子(国立がん研究センター中央病院)


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。