一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】第3回AYA研学術集会ライブ配信1日目

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第3回AYA研学術集会ライブ配信1日目

3月14日からのAYA weekから続いて、3月20日ー21日にAYA研学術集会がweb開催されました。医療者だけでなく、サバイバー、家族、ケアギバー、またはそのいずれでもない一般の方でも、全ての立場から分け隔てなく参加できるのは今までの学術総会と変わりません。3月14日からオンデマンドで各セッションはすでに視聴可能であり、予習してから当日のライブ視聴でディスカッションに参加するもよし、当日のライブ視聴でエッセンスを吸収してからオンデマンドでじっくりそのセッションを学ぶもよし、とオンデマンドとライブの両立をいかようにも応用できる形式でした(オンデマンド視聴は2021年3月31日まで)。AYA研設立当初からのスローガンの通り、職種・立場を問わず「さん」の呼称で統一という方針は学術総会でも変わりません。

【会長講演】

さてライブセッション1日目、3月20日はまず朝一番に今大会の会長である清水千佳子さんの会長講演から始まりました。清水さんの専門分野である乳がん診療からAYA世代がん患者のサバイバーシップがライフワークとなるまで、そして今大会に託す思いなどを垣間見ることができました。

【基調講演】

【シンポジウム1】
続いて基調講演で武藤香織さんから「医学研究・臨床試験への患者・市民参画(PPI)」について学んだ後、シンポジウム1「PPIの現状と課題―臨床、研究、市民の視点から」では、中山健夫さん、桜井なおみさん、小国士朗さんからそれぞれの立場からの取り組み・視点についてオンデマンド配信中の要約とともに語り合われました。

おそらくPPI(Patient and public involvement)とは、私をはじめ聞き慣れない参加者も多かったかもしれませんが、PPIとは〜その課題まで一気に学べたかたも少なくなかったと思います。

【教育セミナー3】

午前最後は教育セミナー3で、AYA世代でもしばしば見られ、日本でも保険診療の適応が広がった遺伝性乳がん卵巣がん症候群について野口瑛美さんから学んだ後、午後のセッションへと入っていきました。

【シンポジウム2】
午後はテーマが変わり、シンポジウム2「AYAがん関連研究の現状と今後」では、AYAがんの抱える課題についての研究班に携われている、各分野を代表するメンバーからのオンデマンド配信中の要約とともに議論が行われました。

AYAがんサバイバーの長期フォローアップやAYA世代特有の希少で多様ながんのゲノム診療、高校教育課程と療養との両立やがん・生殖医療などについての現状と多くの課題を限られた時間の中で考えさせられる内容でした。

【教育セミナー4】

続いて教育セミナー4「AYA世代がん患者のアドバンス・ケア・プランニング(ACP)で、患者、医療者の立場からそれぞれ加藤那津さん、多田羅竜平さんよりそれぞれご自身の経験をふまえたお話がありましたが、予定外の入院療養となってしまっていた加藤さんが療養先から発表されていた姿はまさにリアルなAYA世代患者の声として伝わり、医療機関のご理解・協力はもちろんですがweb開催という形式が可能にさせたとも言えるかたちであったのではないでしょうか。

【優秀演題ディスカッション 一般演題ポスターディスカッション】

最後のセッションは優秀演題ディスカッションと一般演題ポスターディスカッションで、多チャンネルでの同時進行でしたのであちらこちらに移りながらいろいろな演題を見させていただきました。今までのような現地開催のみでは会場内を駆け足で移動しなければ見られなかったものも、PCのボタン一つでセッション間を移動することができ、web開催の恩恵をしみじみと感じました。
web開催といえば、ポスター閲覧や懇親会はVR(Virtual Reality)でほかの参加者と一緒に画面内を散策することができ、「独り」に感じがちなweb学会参加もVRであればほかの参加者との共有感が感じられ参加意欲を高揚させる素晴らしいツールと感じました。今回VR初体験であった私には操作に慣れるのに時間がかかってしまいましたが、次回はぜひいろいろな機能を使いこなし、たくさんの方との出会いを心待ちにしたいです。

AYA weekから始まりAYA研学術集会まで続いた約1週間、さまざまなところ・メンバーで、さまざま形で、さまざまな内容の活動が行われてきました。さまざますぎて一見まとまりのないようにみえたかもしれないこの1週間、シンポジウム1の中山さんがスライド内で表現されていた、某ユニットの歌詞「共に歩き 共に探し …(中略)… 共に感じ … 共に迷い 共に築き 共に願い…」という一節で、私の中ではストン、と腑に落ちたのを感じられました。さまざまな立場から、さまざまひとが、さまざまなことを、一緒に考えながら未来を創造する ―AYA研の目指すものを変わらず一貫しつつも新たな形式とテーマで学びを深められた学術集会であり、たくさんの刺激をうけた1日でした。

担当:AYA研 広報委員 河合 由紀
(淀川キリスト教病院 乳腺外科)