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第3回AYA研学術集会ライブ配信1日目
3月14日からのAYA weekから続いて、3月20日ー21日にAYA研学術集会がweb開催されました。医療者だけでなく、サバイバー、家族、ケアギバー、またはそのいずれでもない一般の方でも、全ての立場から分け隔てなく参加できるのは今までの学術総会と変わりません。3月14日からオンデマンドで各セッションはすでに視聴可能であり、予習してから当日のライブ視聴でディスカッションに参加するもよし、当日のライブ視聴でエッセンスを吸収してからオンデマンドでじっくりそのセッションを学ぶもよし、とオンデマンドとライブの両立をいかようにも応用できる形式でした(オンデマンド視聴は2021年3月31日まで)。AYA研設立当初からのスローガンの通り、職種・立場を問わず「さん」の呼称で統一という方針は学術総会でも変わりません。
【優秀演題ディスカッション 一般演題ポスターディスカッション】
最後のセッションは優秀演題ディスカッションと一般演題ポスターディスカッションで、多チャンネルでの同時進行でしたのであちらこちらに移りながらいろいろな演題を見させていただきました。今までのような現地開催のみでは会場内を駆け足で移動しなければ見られなかったものも、PCのボタン一つでセッション間を移動することができ、web開催の恩恵をしみじみと感じました。
web開催といえば、ポスター閲覧や懇親会はVR(Virtual Reality)でほかの参加者と一緒に画面内を散策することができ、「独り」に感じがちなweb学会参加もVRであればほかの参加者との共有感が感じられ参加意欲を高揚させる素晴らしいツールと感じました。今回VR初体験であった私には操作に慣れるのに時間がかかってしまいましたが、次回はぜひいろいろな機能を使いこなし、たくさんの方との出会いを心待ちにしたいです。
AYA weekから始まりAYA研学術集会まで続いた約1週間、さまざまなところ・メンバーで、さまざま形で、さまざまな内容の活動が行われてきました。さまざますぎて一見まとまりのないようにみえたかもしれないこの1週間、シンポジウム1の中山さんがスライド内で表現されていた、某ユニットの歌詞「共に歩き 共に探し …(中略)… 共に感じ … 共に迷い 共に築き 共に願い…」という一節で、私の中ではストン、と腑に落ちたのを感じられました。さまざまな立場から、さまざまひとが、さまざまなことを、一緒に考えながら未来を創造する ―AYA研の目指すものを変わらず一貫しつつも新たな形式とテーマで学びを深められた学術集会であり、たくさんの刺激をうけた1日でした。
担当:AYA研 広報委員 河合 由紀
(淀川キリスト教病院 乳腺外科)