一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】「第2回AYA世代がんチームビルディング研修会」を開催いたしました

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第2回team-building研修会を聖路加国際病院にて2024年6月29日(土)に開催いたしました。がん専門病院2施設、大学病院1施設、総合病院2施設の合計5施設が各3-4人の多職種チームでの参加でした。このうち、2施設は、3名まで研修会への無料参加ができる団体会員の特典を利用しての参加で、また、四国、長野、静岡からのご参加もいただきました。

冒頭の講義、モデル施設の紹介の後は、参加施設毎の自施設紹介、teamを離れて職種別ディスカッション、teamに戻ってグループワーク、昼食をはさんでチーム間ディスカッションと続きました。昼食休憩中も多職種でのteam内の会話は途絶えることなく、午後のteam間ディスカッションへと進み、熱気は最高潮となりました。質問答える各teamの強みや多職種・役職ならではの経験値からの言葉は、なにより説得力のある教材となった時間でした。あっとういう間に45分押しとなりましたが、司会進行の、北野さん、千葉さんの素晴らしい采配で、予定どおり17時には、集合写真を撮影できる運びで終了できました

清水理事長からは、第1回からかなりレベルが上がったteam-building研修であった総評をいただき、浦川教育・研修会委員長から修了証書と研修会参加者のみ授与されるオフィシャルカラーのAYA研ピンバッジを受け取った参加者は、疲労感以上に充実感を感じる笑顔とともに、各施設に戻って取り掛かる具体的なミッションを持って帰宅の途につかれました。秋には、第1回参加施設の同窓会を短時間のオンライン開催を予定しています。1年前のteamの成熟ぶりをとても楽しみにしています。AYA支援チームを立ち上げたい、また、立ち上げたものの行き詰まっている、など、どんなteamの参加も歓迎です。
2025年度の参加募集のご案内をお見逃しなく!

担当:AYA研教育・研修委員会委員 
小澤美和(聖路加国際病院)


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。