一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】「第1回AYA研ゼミ」を開催いたしました

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2024年6月28日(金)に、第1回AYA研ゼミがオンラインで開催され、医療ソーシャルワーカー、看護師、医師など様々の職種からなる計162名の方にご参加いただきました。

第1回目のテーマは「AYA世代の外見変化を支援する」で、国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター センター長の藤間勝子さんを講師にお迎えし、講演と質疑応答を行いました。
「自分とは何か」を模索し、アイデンティティの確立過程にあるAYA世代においては、がん治療による外見上の変化も、世代特有の支援が必要となることがあります。
講演では、AYA世代の心理的特徴に触れつつ、どうアプローチするべきかについて、丁寧にご解説いただきました。支援の難しさを感じつつも、それが多職種で取り組む醍醐味でもあり、それぞれの立場で自分の強みに気づき、学びを深めていくことがAYA研ゼミの目標でもあります。
次回は、8月23日(金)、テーマは、「がんと遺伝について」です。
奮ってご参加いただけますと幸いです!

担当:AYA研庶務委員会委員
小野麻紀子(がん研有明病院)


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。