第4回目のテーマは「小児・AYA世代がんサバイバーのCoC(Continuity of Care)を考える―医療とキャリア支援―」で、国立国際医療研究センター乳腺・腫瘍内科 特任研究員の樋口明子さんを講師にお迎えし、講演と質疑応答を行いました。
働くことの意味や働き方が多様化している今、働くためのキャリア教育でなく、社会で生きていくための必要な能力を備えていくことを目標に、現在は小中学校からキャリア教育が行われています。講義では、がん治療によるキャリア形成への影響や心理社会的・経済的影響に触れつつ、研究結果を基に、患者が自分でお金の管理や健康管理を試みる要因として、治療歴や晩期合併症、将来のリスクの説明可否など、自分を知り課題を理解して相手に自分のことを伝えられる力が影響していることの解説をいただきました。
また、患者が異なる医療機関や生活状況においても一貫した適切なケアを継続的に受けられるように、医療機関側で共有する工夫や取り組みについて、ご紹介頂きました。
次回は2月28日(金)、テーマは「AYA世代の精神的ケア」です。
それぞれの立場で自分の強みに気づき、学びを深めていくことがAYA研ゼミの目標でもあります。
奮ってご参加いただけますと幸いです!
担当:AYA研庶務委員会
酒見惇子(神戸大学医学部附属病院)