一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】第2回がんプロとAYA研の共催企画「教育セミナー」が京都で開催されました

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12月14日(土)に第2回がんプロとAYA研の共催企画の教育セミナーが、京都府立医科大学付属図書館ホールで開催されました。
AYA研理事長 堀部 敬三さんの挨拶で始まり、第1部では、AYA世代の意思決定支援について、臨床心理士の吉田 沙蘭さんからは基本的知識や考え方を、がん看護専門看護師の津村 明美さんからはAYA世代病棟での経験を踏まえた支援の実際をご講演いただきました。
第2部の対談では、20代後半で発症され、治療を終えて、しっかり社会復帰されている男性2名にご登壇いただきました。
お二人のそれぞれのご経験や経過の中で生まれた思い、信念など、たくさんお話しいただき、感動させられ、学ぶことがたくさんありました。お二人の生きる力の強さやしなやかさを心からすばらしいと思い、こちらが力をいただく時間となりました。最後は、がんプロフェッショナル養成プランセンター長 細井 創先生よりお言葉をいただき、閉会いたしました。
このような機会を得ることで、ひとりでも多くの医療者がAYA世代患者さんの思いに耳を傾け、力になれるようにと思うと、ご登壇のお二人にとても有意義な時間をいただいたことに、心から感謝申し上げます。
お聞かせいただいたお話は、参加した人のこころに響き、これから出会う患者さんたちに伝わっていくものと思います。

<第1部:教育講演>

吉田 沙蘭さん津村 明美さん

<第2部:経験者と医療者の対談>

AYA研理事長 堀部 敬三さんがんプロフェッショナル養成プラン
センター長 細井 創先生

担当:AYA研 教育・研修委員会委員長 小澤 美和
(聖路加国際病院 小児医療センター)


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。