一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】第2回AYA研学術集会 一日目が終了いたしました

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本日から、第2回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会が開催されています。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの学会総会やイベント等が自粛要請を受けて中止や延期の対応を取られている中、AYA研でも第2回学術集会の開催をどうするか、議論を重ね、堀部理事長(第2回学術集会会長)の「何とか開催の道はないか?」という希望と諦めない信念のもと、2月末にweb配信という方法で開催されることが決定され、大急ぎで準備を進め、本日を迎えることができました。本日ご参加のみなさま、本当にありがとうございました。

プログラムを変更し、配信できる内容を中心に録画準備や生配信の手配を整えていきました。開催にあたり、教育講演、ランチョンセミナーの講師の方々、シンポジウムやパネルディスカッションの演者、座長のみなさまには、快くご対応いただき、感謝申し上げます。また、NPO法人がんノートの岸田徹さんには、収録や生配信のための準備に、惜しむことなく時間と労力をかけていただきました。ありがとうございます!

本日(1日目)の配信は、堀部理事長(学術集会会長)のご挨拶から始まり、ランチョンセミナーでは「がんゲノム医療における遺伝診療部門の役割」について、兵庫県立がんセンターゲノム医療・臨床試験センターの浦上優作さんよりご講演いただきました(中外製薬株式会社共催)。AYAがんにおいても関心の高まるゲノム医療や遺伝診療について、とてもわかりやすくお話しいただきました。

引き続いて、シンポジウム「キャリア形成」(ファイザー株式会社共催)では、国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科医師の棟方理さんに医療者の立場から、東洋大学文学部教育学科の谷口明子さんにはA世代(小児がん)への教育支援の立場から、キラキライフ社会保険労務士事務所の山下芙美子さんにはYA世代の支援に関わる社労士の立場から、そしてご自身のがん経験者としての立場から、それぞれお話しいただきました。医療者、教育者、社会の中の支援者、そして当事者である患者さんの思いや信念、大切にしていること、がんばっていることをお伺いして、これらが「つながる」こと、「医療と支援の輪」が広がっていくことへの希望がいっぱいあるなー、と感動的な気持ちが湧いてきました。

今回の学術集会は、開催の可否や方法について悩み、考えさせられることの連続だったのですが、堀部理事長の絶対に諦めない、希望を持ち続けることで新たな可能性を導こうとする信念のもと、実現可能な方法を見つけ出し、開催することができて本当によかったと思いました。学術集会は明日も開催予定です。この感動や学びを多くの方と分かち合えることを期待しております。明日も、どうぞ、よろしくお願いいたします!!

担当:AYA研 理事 森 文子
(国立がん研究センター中央病院 副看護部長)

━━━■詳しくはこちら■━━━
https://aya-ken.jp/meeting/2nd-meeting
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Web開催参加登録はこちら↓


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。