一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】第6回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会開催報告 速報!

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第6回 AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会開催報告 速報!

2024年5月11-12日、聖路加国際大学 アリスホールにて407人のご参加をいただき、大盛況でした。テーマは、【AYA世代がん患者が持つ“力”を発揮できる社会を考え、彼らのしなやかさに学ぶ】を学際的に実現できた会でした。

経験者、そのご家族、多職種の医療者、医療現場以外で生活・健康を考えるプロフェッショナルたち、教育関係者などなどが、がんを経験して生きる“AYA世代”を多角的に考え、同じ土俵で熱いディスカッションが繰り広げられました。そして、晴天に恵まれた築地の緑多きキャンパスにポップアップで登場したAYA研マルシェに、社会を動かしている大多数である一般市民のみなさんが足を運んでくださったことは、AYA世代のがん患者が生きる社会を共に創っていくための新たな一歩になったと感じています。このAYA研マルシェは、患者ご家族であるPAPA ribbonさんを中心にAYA世代の経験者に心寄せる方たちが集まり実現いたしました。

5団体が語り合った[AYA世代のがん患者会がのリアル]の生配信は、現地参加も大盛況でした。

学術集会は、新規治療開発、エクササイズ、AYA世代の経済事情、豪州の心理社会ケアマニュアルの解説、移行医療、長期フォローアップ、がん教育などこれからの課題に共通認識をもち、AYA研だからこそ取り組もうというエネルギー溢れるセッションばかりです。オンデマンド配信を5月27日から開始します。6月28日までは参加登録、視聴可能ですので、是非、これからでもご参加ください!

そして、来年も2025年5月、第7回AYA研学術集会 聖路加の芝生でお会いしましょう。


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。