一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】「第3回 AYA研がんサポート研修会」をWeb開催いたしました

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第3回AYA世代がんサポート研修会を、2021年5月22日(土曜日)にオンラインで開始いたしました。
目的は、AYA世代がん患者の支援ニーズに気づき、自分にできることを学び、支援の窓口を知る、です。
この研修会は、昨年2月にオンサイトで開催される準備が直前まで仕上がっておりましたところ、コロナ禍に見舞われ、1年以上の準備期間を経て、全日程オンラインでの開催となりました。講義は11コンテンツが事前e-learning。受講者は、すべてのコンテンツ視聴と確認テストの合格を経て、22日のWeb研修会にご参加いただきました。

当日急遽欠席の方が多数おられ、オンライン研修のグループ分けの改定に時間を要すなど、開始冒頭からてんてこまいでしたが、参加者38人の温かい目に見守られ、午前のアイスブレイク、ブレインストーミング、事前e-learningの質疑応答は無事終了しました。約1時間の質疑応答では、講義コンテンツを作成してくださった、各分野の著名な先生方が一堂にオンライン上に会し、対応してくださる、贅沢な時間となりました。

午後は、高校生の妊孕性温存の事例について、深くて熱い討議が行われました。AYA研の個性は、さまざまな立場の方たちが、同じ土俵で尊重しあいながら、同じ視線で対話ができることです。サバイバー、理学療法士、相談員、看護師、A世代医師・YA世代医師らが混在したグループで3回のワークを行いました。e-learning講義と今日1日の演習を通しての共通のキーワードは、つながる!でした。
そして、支援者もつながるべく、研修終了直後の17時20分からオンラインネットワーキング第1部がはじまりました。第2部は20時30分から22時まで、オンライン飲み会として、セクシャリティ、男性のアピアランス、コロナ禍でのピアサポートの話題に加え、第5回学術集会大会長の渡邊さんへ、斬新な話題のリクエストもありました。

第1回 対面式での開催が懐かしく人恋しくはありますが、全国に点在するAYA世代サポーターが参集しやすい今回のようなWeb開催で、当面は開催する予定です。
まだ3回の開催でありながら、リピーターが多い本研修会に、ぜひあなたも参加し、支援の輪に入りませんか。次回開催は、2021年11月6日(土曜日)です!

担当:AYA研 教育・研修委員会 委員長 小澤 美和
(聖路加国際病院 小児医療センター)

【主催】第4回AYA世代がんサポート研修会
詳細はこちら


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。