一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】「第1回AYA世代がんチームビルディング研修会」を開催いたしました

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第1回AYA世代がんチームビルディング研修会が、2023年11月18日(土曜日)に開催されました。記念すべき第1回はTKP東京駅カンファレンスセンターでの開催です。全国から5施設、それぞれ3−4名で研修に参加いただきました。

まずは聖路加国際病院の北野さんからチームビルディングに関する総論を講義いただき、その後は各施設の現況報告と課題の共有,職種別のディスカッションと施設ごとのグループワークを行いました。

ご参加いただいたみなさまはとてもモチベーション高く、AYAがんのチーム作りについて真摯に取り組まれている姿が非常に印象的でした。

他の医療機関へも積極的に質問されており,情報交換のよい機会になったことと思います。

また,この研修会を通してたくさんの課題が浮かび上がりましたが,管理者をいかに巻き込むか,ということも大きなミッションだと感じました。

研修会の最後にはそれぞれの施設であがった課題について、いつまでに何をするのかという対応策について具体的に検討いただきました。今後はフォローアップ研修会も予定しています。本研修会がどのように役に立ったのか,新たな課題に向けた取り組みなどを共有していきたいと考えています。

今回の研修会を通して学んだことで,それぞれの施設でAYAがんサポートチームの中心的な役割を果たしていただけると確信しています。第1回の開催ということでスタッフ一同尽力いたしましたが,今後さらに改良を加えてよい研修にしてきたいと思います。みなさまの今後のご活躍をお祈りいたします。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

担当:AYA研教育・研修委員会委員 浦川優作
(神戸市立医療センター中央市民病院)


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。