一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】「第8回AYA世代がんサポート研修会」を開催いたしました

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2023年12月9日(土)、第8回AYA世代がんサポート研修会が東京で開催されました。
4年ぶりに対面で実施することができました。

本研修会には、事前にE-learningを受講した41名の方々が、北は青森、南は沖縄から参加されました。8グループに分かれて、午前は課題の確認、E-learningの質疑応答、午後は事例検討が行われました。最初は緊張した雰囲気もありましたが、討議を重ねるうちに和やかな雰囲気となっていきました。
研修の最後には、それぞれのAYA世代支援に向けた目標を確認し合い、閉会となりました。
参加者には修了証と特別なピンバッジが渡され、互いに笑顔で励まし合っておられました。

私は、今回参加して、切れ目のないサポートのために、患者さんの潜在的なニーズを見極めつつ、多職種でつながり、見守りながらバトンをつなげていくことの大切さを学びました。
本研修会は定期的に開催していく予定です。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

担当:AYA研教育・研修委員会委員 小嶋リベカ
(国立がん研究センター中央病院 緩和医療科)


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。