一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】日本サイコオンコロジー学会総会 合同シンポジウム

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10/11にタワーホール船堀で開催された第32回日本サイコオンコロジー学会総会において、AYA研との合同シンポジウム「小児・AYA世代のがん患者・サバイバーに対する⻑期フォローアップの必要性と課題」が開催されました。
AYA研からは、座長に小澤美和さん(聖路加国際病院)、演者に清⾕知賀⼦さん(国立成育医療センター)、樋口明子さん(がんの子どもを守る会)が登壇されました。

実はこの学会は台風19号の直撃を受け、残念ながら2日目は開催中止となってしまいました。
1日目に組まれていたこのシンポジウムは予定通り開催できたものの、遠方からの参加者は帰路を急ぎ、学会場全体がいつもより随分人が少ない寂しい状況でした。
そんな中、このシンポジウムにはたくさんの方が参加してくださいました!
サイコオンコロジー学会はがん患者やその家族の精神心理的なケアを考える学会ですが、初めて取り上げられたこのテーマへの、関心の高さが伺えました。
台風被害を受けられた多くの方々の日常が1日も早く取り戻されることを祈りつつ、今後の発展を楽しみにしたいと思います。

担当:AYA研 広報委員 吉田 沙蘭
(東北大学大学院教育学研究科
教育心理学講座 臨床心理学分野)


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。