一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】≪北海道≫「AYA世代への造血幹細胞移植」の課題

  1. HOME
  2. >
  3. *AYA研ブログ*
  4. >
  5. 【AYA研ブログ】≪北海道≫「AYA世代への造血幹細胞移植」の課題

title0.png

11/23 小春日和の札幌。街がフィギュアスケートNHK杯で盛り上がる中、
北海道大学の造血幹細胞移植拠点病院・小児がん拠点病院の研修会に参加してきました。

札幌医大の馬場剛先生のがん・生殖に関する講義のあと、経験者の方々が登壇され、特別養子縁組制度を利用された方や、
がん経験をばねに就職活動に取り組んだ方のお話をうかがいました。100名を超える参加者に会場は熱気にあふれており、
いずれの講義にも医療従事者からたくさんの質問が出て、北海道ならではのさまざまな課題もありますが、
今後AYA支援ネットワークの発展に期待がよせられます。

担当:AYA研 広報委員長 清水 千佳子
(国立国際医療研究センター
がん総合診療センター/乳腺・腫瘍内科)


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。