一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】「第3回AYA世代がんチームビルディング研修会」を開催いたしました

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2025年6月28日(土)、第3回AYAチームビルディング研修会を聖路加国際病院にて開催いたしました。今回北は北海道、南は福岡県までのがん専門病院1施設、総合病院6施設の合計7施設より、各3-4人の多職種チームでご参加いただきました。

最初にチーム医療についての講義とモデル施設のチーム紹介が行われ、続いて各参加施設の自施設紹介がありました。それぞれのチームから今回の研修で学びたいこともご発表いただいた後、まずは職種別ディスカッションでそれぞれの取り組みや悩みについての熱い議論が交わされました。

その後は施設ごとのグループに戻り、職種別ディスカッションから持ち帰ったことを共有から他のチームに聞きたいことをまとめてもらい、昼食をはさんでチーム間ディスカッションへと続きました。各チームからの質問に対して、参加施設やファシリテーターの所属施設でのチーム活動を踏まえた様々な回答が得られ、場を共有した参加者とファシリテーター全員が刺激を受けていることが伝わってきました。

最後に自施設でこれから取り組めることのディスカッションからまとめていただいた内容は、具体的かつ実行可能な取り組みが多く出ており、今回の研修の成果として素晴らしいものになっていました。今回も司会者の見事な進行により、17時の鐘とともに研修を終了できました。1年後のフォローアップ研修で、各施設の取り組みの成果を聞けることを楽しみにいたしております。

AYA支援チームをこれから作る施設から、活動を続けているものの悩みを抱えている施設まで、どのようなチームでもご参加いただける研修会です。ぜひ来年度のご参加もお待ちしております。

ブログ執筆担当:AYA研教育・研修委員 鈴木 彩(国立成育医療研究センター)

 


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。