第4回AYA世代がんサポート研修会を11月6日オンラインにて開催いたしました。
大阪市立総合医療センターの多田羅さんの司会と、AYA研理事長の堀部さんのご挨拶で、長い研修会の一日が始まりました。
第2回以降、オンラインでの開催方法をブラッシュアップしながら、今回を迎え、当日は、参加者のみなさんのお力もあって、午前から大変熱い研修会となりました。
ともすると、画面前の一人一人が孤立しがちなオンライン研修会ですが、AYA研事務局スタッフの心遣いのおかげで、まずテキストが届いた時から、みなさんの“心がつながったのではないか”と感じると、参加者さんからの感想をいただいております。【休憩のおともにどうぞ】のメッセジカードと共に、ドリップコーヒーとティーバック、疲れた頭にやさしいチョコレートのパッケージが、テキストと共に参加者のみなさんのお手元に。
離れていても、同じドリンクとスイーツでつながっていることを感じていただきながら、12講座のオンライン受講やグループワーク参加をいただけたようです。
最初は、アイスブレイク・ブレインストーミングのグループワークの後、オンタイムで講師への質疑応答でした。参加者と講師の化学反応が起きたかと思うような熱い1時間となりました。事前にいただいた総論、遺伝に関する質問の回答をAYA研理事長の堀部さんや神戸市立医療センター中央市民病院の浦川さんの解説を聞くだけでも聞きごたえがあるものでした。加えて、AYA世代のEnd of Life における予後告知の医師の苦悩、伝えられていない当事者に対峙するスタッフの苦悩に触れる事前質問をいただき、多田羅さんの穏やかな口調で語られる奥深さに、参加者が引き込まれたところに、神戸大学医学部付属病院の酒見さんのコメントも加わり、一気にAYA世代と向き合う最大の困難さに参加者・スタッフ全員で直面したひと時でした。当日の質問もAYA世代ならではの、リハビリや社会とのつながりに関する質問をいただき、オンタイム回答の予定のなかった大阪警察病院 脊椎・脊髄センターの大島さんがスタッフチャットをご覧になっていて下さり、すぐにご回答いただけたり、大阪市立総合医療センター大濱さんの回答の熱弁に参加者もエンジン全開になるようなエネルギーをもらったところで、午前を終わりました。
午後は、事例検討と振り返りの2回のグループワークでした。多職種のグループワークはAYA研ならではの刺激的なもので、意欲溢れる参加者さんのお力で、オンラインでの不都合さをほとんど感じなかったと、多くのスタッフが感じるグループワークが展開でき、まとめを共有したところで、1日研修を終えました。
もう一つの大切な支援者のネットワーキング作りのためのオンライン懇親会は、第2回からすべて兵庫県立がンセンターの尾上さんが音頭を取ってくれています。出入り自由の2時間で、参加者が増えるたびに少人数にブレイクアウトを繰り返し、研修会の熱が冷めやらず、AYA支援のための情報共有をスライドを使って共有するグループもあれば、年代、職種、地域を超えた趣味の話に花が咲くグループもありました。最後の時間は、オンラインしりとりで画面に回答を共有するため、各自の家の中を走り回り、動かずに過ごした1日のストレスを発散して、懇親会を終えました。
AYA世代がんの医療と支援を包括的に学びたい方、仲間・ネットワークを作りたい方、ぜひ、第5回研修会にご参加ください。関東の講師陣を中心に2022年5月下旬目指して準備中です!
担当:AYA研 教育・研修委員会 委員長 小澤 美和
(聖路加国際病院 小児医療センター)
AYA研 研修会関西ワーキンググループ 尾上 琢磨
(兵庫県立がんセンター 腫瘍内科)