第3回目のテーマは「AYA世代のがん経験とアイデンティティ」で、東京大学医科学研究所 公共政策研究分野 特任研究員の河田純一さんを講師にお迎えし、講演と質疑応答を行いました。
アイデンティティの確立過程においては、将来の自分のために今、何をするかが大切になります。
しかし治療は、日常生活を変え、将来設計を変え、「明日も来週も来月も変わらず続くだろう」と描いていたことから外れてしまう、元に戻ることが目標か、リカレント教育が大切か、自分の変化を、NegativeからPositiveに変える支援が求められることがあります。
講演では、AYA世代の心理的特徴に触れつつ、表出したい自分を指すカテゴリー(ことば)がないと仲間を探せないこと、多様な社会復帰支援へどうアプローチするべきかについて、丁寧にご解説いただきました。
次回は12月20日(金)、テーマは、「小児・AYA世代がんサバイバーのC o C(Continuity of Care)を考えるー医療とキャリア支援ー」です。
それぞれの立場で自分の強みに気づき、学びを深めていくことがAYA研ゼミの目標でもあります。
奮ってご参加いただけますと幸いです!
担当:AYA研庶務委員会
橋本久美子(聖路加国際病院)