一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会

【AYA研ブログ】AYA研×がんノート コラボイベント IN 岐阜大学

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title0.png前回の滋賀医科大学に続いて、岐阜市の岐阜大学サテライトキャンパスでのAYA研xがんノートコラボ企画「AYA世代がんトークイベント」が岐阜大学医学部附属病院がんセンターの協力の下、無事終了いたしました。

今回のゲストは愛知県の19歳で慢性骨髄性白血病を発症した植田さん(28歳)と、20歳で縦隔胚細胞性腫瘍佐野さん(34歳)、神奈川県の37歳でS状結腸癌を発症した斉田さん(41歳)の3方で、全員ご結婚されており、斉田さんはご主人もご一緒に参加されました。

1月13日と厳冬期で、雪などの悪天候も懸念されましたが、当日は好天に恵まれ、3名のゲスト、それぞれの自己紹介から、恋愛・結婚、妊孕性、仕事、治療中の情報、キャンサーギフトのことなど、幅広いテーマについて、ざっくばらんに語り合うことができました。岐阜での開催ということで、妊孕性に関する簡単な説明もさせていただき、ゲストそれぞれの経験や考えたこと、心境の変化などについても語っていただくことができました。最後に、「今闘病中のあなたへ」のメッセージを色紙に書いていただきトークコーナーは終了となりました。

引き続き行った、参加者(約20名)が3グループに分かれてのオフレコ座談会では、何のテーマも役割も決めることなく開始したにも関わらず、時間を忘れて大変な盛り上がりをみせました。
今回も、多くのがん経験者、治療中の患者、その家族、がん治療に関わる医療従事者の皆様が、岐阜県内だけでなく、愛知県や三重県からもご参加いただき、普段直接言うことができない事、や聞くことができないことなどをフランクに語り合えた素晴らしい時間となりましたことを心より御礼を申し上げます。

【開催概要】https://aya-ken.jp/archives/4038
【当日の動画はこちら】#127 AYA世代のがんトーク in 岐阜 共催:AYA研・岐阜大学

担当:AYA研 広報委員 古井 辰郎
(岐阜大学大学院医学系研究科
産科婦人科学分野)


【高額療養費の改訂に関する声明文】
2025年度予算案に関する厚生労働大臣と財務大臣の折衝において、医療費が高額になった場合に患者の自己負担額を抑える「高額療養費制度」について、 ひと月あたりの負担上限額が、2025年8月より段階的に引き上げられることが決まりました。 これに対し、患者団体などから、命に直結する治療への影響や治療と生活の両立への不安、拙速な議論に基づく政策決定プロセスの問題に対して、反対の声が上がっており、 そこには多くのAYA世代のがん患者やその家族、支援者の声が含まれています。 がんに関わる医療費による経済的負担は、キャリアや家庭の形成期にあり、経済面での不安がある多くのAYA世代の患者・家族にとって、現状でも重たいものです。 負担額の引き上げは、治療選択だけでなくライフプランにも影響を及ぼし、経済的理由により本来守るべき健康を損なう事態にも陥りかねません。 AYA研は、AYA世代のがんの当事者と医療者、両者の立場から、この政策に反対するとともに、AYA世代の患者の経済的な実態と負担上限額の引き上げが及ぼす影響を精査し、 政策の実施を再考することを求めます。